企業概要
会社名:株式会社SHINKO(SHINKO Inc.)
設立:2014年5月16日(実質創業1953年7月25日)
時価総額:約45〜46億円(2025年10月時点)
上場市場・証券コード:東京証券取引所 スタンダード/7120(上場日:2023年3月22日)
業種:卸売業(IT機器保守・ソリューション・人材サービス)
事業概要:
全国60拠点以上から24時間365日体制で、医療機関・調剤薬局向けの電子カルテ・レセプトコンピュータ保守をはじめ、ICT機器の構築・設置・運用や、技術者派遣/常駐支援を手掛ける独立系ITサービス企業。
参考データ(株探):SHINKO(7120)企業情報
ファンダメンタルズ分析
| 指標 | 数値/最新 | コメント |
|---|---|---|
| 売上高成長率 | 売上高16,904百万円(2025年3月期) | 前期比+4.6%程度。堅調ながら加速成長期とはいえない。 |
| 営業利益率・最終益水準 | 営業利益687百万円、当期純利益512百万円(2025年3月期) | 利益も改善傾向で、ROEも約28%と高水準。収益構造に改善が見える。 |
| 自己資本比率・財務健全性 | 自己資本比率27.5%(2025/3期) | 財務体質はやや課題あり。成長投資・人的コスト増に伴う負荷を注視すべき。 |
| ストック収益性・ビジネスモデル | 保守サービス(29.1%)、ソリューション(58.1%)、人材サービス(12.8%)構成 | 保守契約・派遣契約という継続型収益の比率が高く、安定性の下支えあり。 |
| オーナー/意思決定構造 | 創業70年以上、上場2年弱。機動力+成長初期モデルの組み合わせ。 | 「ラストワンマイルITサービス」を掲げ、差別化の戦略を持つ。 |
| 時価総額・上場期間 | 約45〜46億円/上場から2年程度。 | 成長余地は残るが、「初動〜成長初期」フェーズとしての認識が妥当。 |
スコアチャート
“SHINKO(7120)”|合計: 150 / 平均: 50
チャート
ChatGPTの分析
「IT機器保守・構築・エンジニア派遣」という“現場を支えるラストワンマイル”領域に特化している点が、SHINKOの大きな強みです。特に医療・調剤薬局向けに電子カルテ・薬歴システム保守を多数手掛け、独立系として複数メーカー機器を横断で保守できる体制構築をしていることが差別化要因といえます。
強みとして:
- 保守契約・オンサイト対応・派遣という継続収益源があるため、収益の安定化が見込める。
- 売上・利益ともに改善傾向。ROEが高く、効率的な運営が示唆される。
- 上場から間もなく、成長余地を市場が評価しやすい「仕込み期」のポジションにある。
リスク・課題として:
- 財務基盤(自己資本比率)が低めで、成長投資・人件費増などにより財務リスクが存在。
- ソリューション領域・人材サービス領域での競争激化や顧客のIT投資減速リスクに注意。
- 売上成長率がまだ二桁成長ではなく、テーマ株のような急伸性は見えにくい。
- 小型株ゆえの流動性・評価変動リスクも無視できない。
結論として、 SHINKOは“安定型の成長株”という位置づけが妥当で、「テンバガー候補」というよりはリスク・リターンのバランスを取りやすい銘柄と捉えるべきです。次期決算で「保守契約件数の増加」「派遣契約の継続率向上」「ソリューション案件の高付加価値化」が確認できれば、中期的な株価上昇も期待できます。投資を検討するなら、成長余力を意識しつつも財務・競争環境のリスクを十分に考慮することが重要です。



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